Yu's Tea Room

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【感想】『スイートプリキュア♪』全話見た

※2022年5月22日14時~15時頃全話視聴完了

 

 

©2012 ABC/東映アニメーション

 

評価

ストーリー ★★★★☆(序盤・中盤・終盤でそれぞれ見どころあり)

キャラクター ★★★☆☆(キャラデザ良し)

アクション ★★★☆☆(後述)

作画 ★★★★☆(序盤は微妙だったが、中盤から安定)

演出 ★★★★☆

劇伴 ★★★★★(音楽がテーマなだけに、最高レベル)

 

総評 3.8

 

感想

ストーリー

まず、ストーリーですが。これに関しては、相変わらずのプリキュアクオリティということで、安定の面白さを担保しています。

序盤はの1話~10話辺りは、響と奏がいちゃつくだけの話が続きます。今まで見たプリキュアのなかでも百合要素が強い(笑)

 

ネット界隈で時々、スイプリの序盤は「響と奏が喧嘩してばかり」と指摘する意見を見かけますが、おそらくよく見ていないか、記憶が薄れているだけでしょう。どう見ても、あれは喧嘩ではなくいちゃついているだけです。

 

喧嘩になる場面もありますが、結局雨降って地固まる展開になってますし、敵の狡猾な作戦によるパターンであったりするので。

 

んで、中盤からはセイレーンの光墜ち~正式加入からクレッシェンドトーンゲットが大まかな流れですね。ハミィとセイレーンの友情が泣けます。全体を通して一番うるっときました。だからこその不満点なのですが、エレン(セイレーンの人間体の呼称)が正式加入してからは、絡みが響と奏側にシフトして、ハミィとの親友らしいやり取りが殆ど見られなくなったのが非常に残念でした。

 

後半は、キュアミューズ正式加入~ラスボスのノイズとの戦いですね。

キュアミューズの話辺りは、まるで平成仮面ライダーを見ているかのような展開で面白いです。プリキュアは40話頃から、それぞれのキャラクターの進路に関わるエピソードがありますが、スイプリはその要素はあんまりなかったです。その分、ノイズ復活の過程に割り振られていました。

 

結論として、スイプリは序盤・中盤・終盤、それぞれに見どころがあり分かりやすい話の構成で普通に面白いです。

 


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多少気になった点があるとすると、

・序盤、セイレーンはメフィストのことをなぜ知らなかった?(メフィストは闇墜ちする以前から名前は変わっていない。セイレーンもメイジャーランドの住人だったはずだったからメフィストのこと知っていたはず)→恐らく、悪のノイズに染まっていたから、そもそも異変に気づかないと考えるのが自然であろう。

・序盤、響と奏がアフロディテキュアミューズのことについて問うが、意味深にはぐらかされる→結局、そのことに対する伏線回収はなく。描写を見る限り、アフロディテも娘がプリキュアだったことを知らなかったぽい。

 

上記くらいです。あとは、細かいセリフ回しに気なった箇所はありますが、概ね満足です。

 

キャラクター

★が少ないのは、あまりぐっとくるキャラクターが少ないからですね。そもそも、スイプリって敵幹部含めて登場人物少ないし。といいつつも、普通に魅力的なキャラ達だと思います。

 

北条響キュアメロディ

©2012 ABC/東映アニメーション

 

スイプリが生んだ奇跡のキャラクター。スポーツ万能で、ピアニスト志望(両親はどちらもプロの音楽家というサラブレット)の将来有望な美少女。奏の前では子供っぽいところを見せるが、「ここでやらなきゃ女がすたる!」の口癖の通り、男前な一面を見せる部分が魅力。終盤からネガトーン、ノイズを救済するために悟りを開く。

※テスト回はくそ可愛いよ。

 

南野奏キュアリズム

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面食い。序盤は王子先輩ばっか騒いでいたが、途中からあまり言わなくなったと思ったら、終盤でまた王子先輩に見とれていた。基本的におかんポジション。

スイーツ部に所属しており、将来はパティシエ志望。プリアラのみんなと気が合いそうだ。

 

エレン/キュアビート


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最初はセイレーンとして、響や奏の仲を引き裂こうとする悪質な作戦を企てるほどの性悪だったが、実はハミィの目覚ましい才能に嫉妬したところをノイズに付け込まれ、闇墜ちしたのが真相である。プリキュアに正式加入したあとは、性格が軟化する。

当方、キャラ(エレン)自体が好きな訳ではないが、キュアビートの「ハートフルビートロック」は、スイプリ勢の技の中で一番好き。

一応、響や奏と同じ中学校に入学するが、その後の学校生活のシーンが全然描かれなかったのが残念。

ちなみに、プリキュアの公式総選挙では唯一スイプリ勢のなかではランキング入りを果たした人気キャラ。

 

調辺アコキュアミューズ

©2012 ABC/東映アニメーション

 

小学3年生のメイジャーランドのプリンセス。作中だと一番人生ハードモードなんじゃないだろうか。最初は、正体を隠していたが、プリキュアとして正式加入後、めちゃくちゃ弱体化する。黒ミューズの鍵盤出して攻撃する技が好きだった。

因みに、アコと一緒に帰っている奏の弟、南奏汰は姉がプリキュア、将来の嫁候補がプリキュアという全プリキュア作品に出てくる男性キャラの中でも屈指の勝ち組かもしれない。

 

©2012 ABC/東映アニメーション
本作の敵キャラについて

んで、個人的にいいなぁと思ったのが、ファルセットとノイズですね。

ファルセットに関しては、36話の変身シーンは鳥肌だったし、

ノイズは今のところ、今まで視聴したプリキュアのラスボスの中でも一番かっこいいキャラです。というのも、プリキュアのラスボスキャラってやたら大型が多いこともあって、等身大のラスボスって時点で一線を画してます。変身といい、某宇宙の帝王を意識しているような気がします笑(ただし、変身方法はフ〇ーザではなく、セ〇のそれに近い)。

 

ここで、私の好きなノイズ様のシーンをご紹介します。

 

①46話(ノイズ様最終形態登場すぐ)

©2012 ABC/東映アニメーション

ハミィ「やったにゃ!(フラグ)←」

ノイズ「...ふっふっふ。それで、終わりか?」

   「最後に言うことはあるか?」

   「....では、フィナーレだ」

 

②同じく46話(メイジャーランドの住人に質問するノイズ様)

©2012 ABC/東映アニメーション

ノイズ「何をしている?」

 

いや、貫禄ありすぎだろ!!(さすが、中尾さん)

 

プリキュアは最後の1話~2話かけてラスボスと戦うパターンが多いですが、ノイズはかなり前の段階から登場していたし、戦闘のスパンもかなりの時間を割いていたので、プリキュアシリーズのなかでもすごく印象に残るラスボスでした。最後もノイズと共存=受け入れるという終わり方も、後のGoプリにも引き継がれている重要な要素だと思います。

 

アクション

個人的にスイートプリキュアの良いなと思うポイントは、歴代のなかでも、技のバリエーションが豊富だということです。ヒーリングチェストを入手する回では、ハーモニーパワーを利用した初期技「パッショナートハーモニー」を使用するという展開も良かったです。

 

★3の理由に関しては、肉弾戦があまり見られなかったというか、ワンアクションはさんだ後にすぐに必殺技を放つパターンが多かったのでこの評価です。ウルトラマンでいうと、すぐスペシウム光線発射する的な感じです。もうちょい戦闘シーン見たかった。

あと、これは個人的嗜好の問題なのですが、最強技のスイートセッションアンサンブルはただ敵に突っ込むだけの技、というのがどうもイマイチでした。

 


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作画

作画は最初はぶれてる時もありましたが、中盤から安定します。ノイズとの最終決戦も顔がね...

 

演出

特にいうことなし。

 

劇伴

さすが音楽のプリキュア、劇伴は素晴らしいです。OPも歴代プリキュアOPのなかでも、私的にはかなり上位です。

 

映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ♪

メフィスト改心後だが、なぜかメフィストの姿がマイナーランド時代であることなど、不可解な点が残る。

→一応wikiによると36話と37話の間であるという記載から、本作はパラレルではなく、本編と地続きであることがわかる。

・本作のオリキャラは、特段物語の鍵となる役回りといえるか微妙。話の展開も、中途半端な印象。

・リズムの魂の叫び「響ー-----!!」は必見。プリキュアって基本、変身時はプリキュアの名前で呼び合うが、このときだけリズムは、変身者の名前で呼んでいる。