※2022年1月30日全話視聴完了(最終話放送日)
評価
ストーリー ★★★☆☆
キャラクター ★★★★★
アクション ★★★★☆
作画 ★★★★☆
演出 ★★★☆☆
劇伴 ★★★★☆
総評 ★3.8
感想
とにかく明るいストーリーが特徴。
不快なキャラもおらず、敵幹部もどこか抜けていて、いかにも「悪い奴」がいない。
本作のキーパーソンは、サポート妖精枠のローラです。
最初は自己中心的な人魚のローラが、まなつ達との触れ合いの中で、徐々に人間に惹かれていく。そして、人間への羨望だけでなく、次期王女の候補として性格的にも才覚を表していくのが話のミソ。
ローラだけでなく、他のキャラクターも全員個性的で良いです。
好きなキャラクターは涼村さんご、
プリキュアとして好きなのはキュアラメール(変身前とのギャップと、使用する必殺技が好き)、エクセレントトロピカルスタイルだとパパイアが好きです。
でも、夏海まなつさんだけは、最後まで苦手でした...
現実にいたら絶対気が合わない
理由①何かあるたびに、「トロぴかってる~」と心の気持ちを表現しているところに頭の悪さを感じさせる。実際、まなつのテストの点数が悪すぎる。
理由②ナチュラルに失礼。自覚がないところが余計にたち悪い。
キャラクターは魅力的ですが、ストーリーと展開面に関しては満足のいくものではなかったので、次にその理由について話します。
ストーリーは★3とさせていただきましたが、減点の理由は、大きく3つあります。
ひとつは、感動する回がなかったからですね。今まで見てきた作品は、何かしらじーんとくるお話もあったのですが、本作はあまり涙腺にくるものもあらず...
とはいえ、個人にフォーカスにあてた回に外れはないです。
特にあすか先輩の生徒会長との確執~和解までの下りは良かったです(なぜか作画も気合入ってたし)。。
バトラーの扱いについて
んで、もうひとつ残念だったのが、最後のバトラーの扱いですね。
彼は元々後回しの魔女の部下で、後回しの魔女が浄化されたため、便宜上ラスボスになりますが。プリキュアに敗れた後は、本人のやる気をすべて捧げたため、腑抜けの状態になります。
何か救済があるかなと思ったら、「(バトラーの)やる気が復活すると何をしでかすか分からない」から、放置したまま生かすという。この世界でのやる気というのは、一度抜かれると、自力で復活するのは中々難しいです。
要は、生き殺しですね。
元々バトラーは「世界を破滅させる」後回しの魔女の部下であり、その考えを変えない柔軟性の無さと狂信的な考えは確かに危険であり、自業自得なところはありますが、、、
それは立場上元から根付いていた考えであるわけで。かなり酷な終わり方なのが残念でした。退場ENDしなかっただけマシですが...
バトラーが倒される時も、後回しの魔女を百合NTRしたキュアオアシスの幻影が出てくるし...これ本人からしたら地獄だろ。
敵キャラの扱いについて
最後の残念だったところは、終盤の強敵が雑な前座にされていたところです。
主にふたつ。ひとつは、最強のヤラネーダ・クジラ。
そして、もうひとつはチョンギーレのヤラネーダ。
どちらも、初登場の回で猛威を強敵ムーブをかますものの、次の回で必殺技一発で雑に退場。話を進めるだけの前座感が凄かったです。まぁそれだけ、「マリン・ビートダイナミック」が強いということだろうけど。
以上、個人的な不満点が多々あったものの、物語上の南国的雰囲気を体験できるのは本作だけの魅力ともいえますし、特にトロピカル部の夏合宿で、まなつの故郷の島に行く回は良かったです。私も一昨年、小笠原諸島に行ったのでそれを思い出しました。
あと、まなロラのカップリングが魅力的で、合宿回以外で好きなのが10話と29話で、どちらもまなロラ要素が色濃く出てるお話です。
総評すると、細かいところは気にせずとにかく明るい作品を見たい!という方におすすめの作品です。