Yu's Tea Room

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【新春世界遺産めぐりの旅】奈良編②

1月5日(奈良②)

興福寺

さて、HOTEL PAGODAで寒さに耐えながら就寝したあとは、

10時30分頃から興福寺へと向かいます。まぁ、歩いて3分くらいなんですが。

興福寺は基本的に拝観料は無料で、別途料金をとる形をとっています。優しい。

東金堂と五重塔

669年創建と、かなり長い歴史を有し、藤原氏ゆかりの寺院となっております(Wikiより)。

五重塔は現在修復工事中でした

三重塔

境内の奥に三重塔があります。こちらも国宝なのですが、人目につかないところに位置してあるからか、全然人がいなかったです。

興福寺はもちろん建築物も素晴らしいですが、私が一番楽しみにしていたのは「国宝館」です!国宝館には教科書で一度は見たことのある美術品を拝めることができます(700円必要)。ここで一部興福寺の仏像をご紹介します(国宝館では写真撮影不可のため、画像はWikiより引用)。

 

天燈鬼

 

竜燈鬼

 

銅造仏頭

 

阿修羅像(日本最古の阿修羅像)

はい、全て有名な仏像の数々ですね。これ全て700円で見れるとは...

特に阿修羅像は、天平文化を代表する傑作として屈指の知名度を誇ります。3面の顔の表情は異なっており、見る角度から違った印象を受けました。

ちなみに余談ですが、興福寺が所蔵する文化財の全体数は、奈良国立博物館を上回るそうです。前回紹介した法隆寺もそうなんですが、権威や歴史のある寺社だと、それひとつが博物館に匹敵する一大宝庫となっております。

 

奈良公園

興福寺の拝観終了後、奈良公園に入って東大寺へと向かいます。

奈良国立博物館

奈良公園に入った途端、鹿さんが増えます。鹿さんは「神の使い」であり、臭いです。

東大寺

南大門(国宝)

奈良公園を歩いていくと、南大門が姿を現します。東大寺への玄関口みたいなものですね。鎌倉時代の建築物で、国内最大級の山門です。その高さなんと25メートル!

写真だとスケール感が分かりづらいので、こればかりは実際に見てその巨大さを実感するしかないです。ほんとに大きいです。

阿形仁王像(国宝)

吽形仁王像(国宝)

えー、これまた写真だとスケールが分かりづらくて申し訳ないのですが、南大門に有名な金剛力士像が安置されています。運慶と快慶作。

南大門の高さを考えると、この金剛力士像がいかに大きいか理解できると思います。この巨大な木像をわずか69日で作成したというのだから、運慶・快慶は化物ですね。

中門と大仏殿

南大門を通って、大仏殿へと向かいます。

大仏殿

盧舎那仏像が眠る大仏殿に到着。国宝。南大門も大きかったですが、この大仏殿はそれ以上に大きいです。現在の建物は江戸時代のものです。

正面の幅57.5m、奥行き50.5m、棟までの高さ49.1mですが、幅は創建当時の3分の2に縮んでいるそうです(Wikiより)。いや、創建時はこれより大きかったって、どういうことだ.....

大仏殿の拝観料は600円でした。

正倉院宝物庫

盧舎那仏像を見たあとは、東大寺境内をまわります。まず私が見たかったのは正倉院宝物庫なので、そちらに向かいました。教科書に載っているやつです。

大仏殿から結構距離ありまして、東大寺の最北端にあるので、道中で足が疲弊しました。

足は痛くなったものの、正倉院を実際に見れて感動。場所の影響もあってか、他の見物人は誰一人おらず独占できました。宮内庁が管理しています。

 

私は大学院で建築物を研究していたため、どうしても建築的観点に目が向いてしまうのですが、正倉院はどうやら左右中央で造り方が異なっているようです。具体的には左右が校倉造り、中央が板倉造りとなっております。

私が大学院時代に研究していた、とある「蔵」も板倉造りだったのですが、この板倉造りは現在でも使われている伝統的工法です。造りも単純で、且つ地震にも強いので、非常に合理的なんですよね。

正倉院にも板倉造りが使われていたことに、妙な親近感を抱いたのでした(笑)

二月堂(国宝)

三月堂(国宝)

伽藍

東大寺拝観を終わっての感想としては、境内が広い!スケール大きい!でした。

旅行終わった後を振り返ってみると、奈良の寺院のなかでも一際印象深かったのはやっぱ法隆寺東大寺だったなと。誤解のないようにいっておくと、他の寺社仏閣もそれぞれ魅力があり、違った価値を有しておりますが、先の2つは規模感が桁違いでした。目でわかる凄さは、外国人観光客にも伝わると思います。

 

春日大社

東大寺に思いのほか、時間がかかったので急ぎ足に。

春日大社は神社になります。本当だったら、春日大社でお参りしても良かったのですが、私は既に1月3日に初詣を済ましているので、散策するにだけに留めました。

正月の時期なので参拝者が沢山来ていたほか、議員先生らしき人も見かけました。

神の使いも沢山いた

若草山

若草山も登りたかったのですが、残念ながらこの時期は休止中でした。

春日大社を出た後は、再び奈良公園に戻り、元興寺へと向かいます。

 

元興寺

極楽坊本堂(国宝)

営業時間も残り僅かとなってきた頃、最後に元興寺を訪問。

源流は蘇我馬子の建立した飛鳥寺であり、平城京遷都に伴って移転した寺院になります。したがって、創建年は西暦593年と、先に紹介した寺社のなかでも最も長い歴史を持っています。拝観料は500円です。

元興寺の瓦

面白いのが瓦です。写真を見てみると、わかると思うのですが、右と左で瓦が異なっています。右側の瓦はなんと、飛鳥時代の葺を使用しているそうで、葺き方も行基葺という飛鳥時代の瓦葺を今に伝えています。

禅室(国宝)

東門(重要文化財

興福寺には三つ国宝があります。そのうちの二つは上に載せた「本堂」「禅室」です。

そして最後のひとつが「五重小塔」というものなのですが、こちらは元興寺境内のなかにある収蔵庫に安置されています。調べたら画像が出てくるので、是非見ていただきたいです。高さは5.5メートルなのですが、「建造物」として国宝指定(Wikiより)。

こればかりはやっぱり実際に見てみないとわからないのですが、凄かったです。

今風に言うと、五重塔のミニチュアです。ミニチュアなのですが、大きい。かなり精巧に造られている。そして、屋内で保管されていたお陰で、損傷は私が見た限りだと全くなかったです。

さらば、愛しの奈良県

日も暗くなってきたので、京都へと向かいます。

本当は薬師寺唐招提寺平城宮跡見たかったし、そのつもりでいたのですが、見積もりが甘かったです。想像以上に拝観に時間がかかりました...

また次の機会にお尋ねしたいと思います。

京都編

京都駅

近鉄奈良駅から一本で京都駅到着しました。いやー、すごい便利っすね。

京都にくると一気に人も街並みも変わります。

SAKURA TERRACE THE ATELIER

京都駅到着後は軽い買い物をして、ホテルに向かいました。

泊まったのは「サクラテラス・アトリエ」。最初に言っておくと、ここのホテルは当たりでした。お値段は、3,690円。

廊下

カードルーム式

部屋はこんな感じ。

ここのホテルの良いところを述べていくと、

  • 普通に清潔
  • 朝食バイキング無料
  • 洗濯・乾燥も無料、洗剤も置いてある
  • お洒落なラウンジでコーヒー飲み放題(深夜帯はラウンジが閉まるので不可)

こんな感じですかね。前に泊まったホテルとの相対評価になりがち(;^ω^)

ちなみに写真の通りなのですが、トイレと風呂だけ共用です。普通に綺麗でした。

長期旅行では洗濯は必須

ダブルベッドでした

さて、いよいよ次から本格的に京都編スタートです!