もう半月ほど前のできごとになりますが、ご報告をば...
実は、先月、小笠原諸島 (日本の世界自然遺産)に行って参りました。
大学院の授業の一環で、行き帰りを含めて、計6日間、貴重な体験をさせて頂きました。小笠原諸島は行く難易度が高い、且つこのご時世ですからね。
今後一生あるかないかです。加えて、一回数万円するPCR検査を無料で受けられました。これも貴重な経験だと思います。
どうやら、東京都やその他関係機関の協力のもとで実現できているそう。
さて、本題の小笠原諸島についてですが、今回は父島・南島に訪れました。
スケジュールとしては、1日目はおがさわら丸で丸々船内で過ごし、2日目から本格スタート。
2日目:村役場、世界遺産センター、Weather Station展望台 (登山)
小笠原諸島1日目
— Ⱡっㄘゃƕ (@Tokusatu_124) 2020年8月26日
雄大な自然と、その風景が美しい👍️
副村長や環境省の方から貴重な話も聴けたし、最高の1日だった! pic.twitter.com/iCt4NJwK5e
3日目:ねこ待合所、アカガシラカラスバトサンクチュアリ
小笠原諸島2日目
— Ⱡっㄘゃƕ (@Tokusatu_124) 2020年8月27日
今日は、海水浴やトレッキング等で、体力使いまくったー!
疲れたけど、風景が美しかったから満足。他にも、小笠原では外来種の野猫対策に最前線で取り組んでいるNPO法人の方から話も聞けて、有意義な1日だった! pic.twitter.com/8VahcDmc9V
4日目:登山、水産センター、(自由行動で)ビジターセンター
小笠原3日目
— Ⱡっㄘゃƕ (@Tokusatu_124) 2020年8月28日
トレッキング→海水浴→水族館→ビジターセンター
明日のドルフィンスイムを楽しんで、小笠原諸島での生活は終了になります(写真にテキスト記載してます)。あっという間だ~ pic.twitter.com/6NgmKa8xXf
5日目:南島
これから小笠原諸島を出ます。
— Ⱡっㄘゃƕ (@Tokusatu_124) 2020年8月29日
島内生活4日間で得れた感動と経験は、かなり大きい!
本当に有難う👍️ pic.twitter.com/oypCTIoYm7
5日目の昼頃、おがさわら丸に乗船して一日かけて、都内乗船所に戻ってきました。
下船した...あっという間の6日間だった...
— Ⱡっㄘゃƕ (@Tokusatu_124) 2020年8月30日
次に上記の日程順に、レポートしていきます。
世界遺産センター
入ってすぐのスペースは、パネルで小笠原諸島のあれこれを紹介しています。
しかし、職員さん(環境省の方)の話によると、どうやらそれは、ほんのさわりの部分で、本当は世界遺産センターで色々なことをしています。
例えば、小笠原諸島の在来種の繁殖を行っていたり、在来種の試料を冷凍保管したり...
実態は、本当に大きい施設のようです。
Weather Station展望台
山登って、展望台から絶景を堪能。
この時間は、雨が降っていなかったので良かったです(笑)
登山途中に、旧日本軍が造っていた軍事施設が残っていました。
ねこ待合所
ネコ...日本ではペットとして人気ありますよね。可愛いですし。私も、ネコを飼っていたので分かります。しかし、小笠原諸島にとって、ノネコは外来種なんです。
これは、昔、ネズミ🐭捕獲用・ペットとして持ち込まれたことが原因で、それが繁殖・野生化し、小笠原諸島の貴重な固有種を食べてしまう厄介な存在となってしまったのです。
元は、人間が悪いです。
ノネコは一匹当たり、5匹くらい産むそうで、この繁殖スピードも問題の一つです。
小笠原諸島では、こうしたノネコは減らすために、涙ぐましい努力をしています。
具体的に言うと、野生化したネコを捕獲し、東京都獣医師会の協力を経て、里親になってくれる方を募集し、見つかったら引き渡しを行っています。
その引き取り相手が見つかるまでの、待機場所が、このねこ待合所です。
殺処分だと、どうしても動物愛護団体やら、愛護者から苦情がでてしまうんです。
皆さんは、この難しい問題をどうお考えでしょうか?
文句をいうのは簡単ですが...事情を考えれば、非常に複雑な問題なのです。
※私は殺処分を肯定しているわけではありません。
ここのNPOで働く方のお話を聞いたのですが、ある言葉が印象的でした。
「世間一般を鑑みた場合、ねこが好きな人の割合と、(例えば)鳥が好きな人の割合、鳥が好きな人は少数派だろう」と。
まぁ、そうですよね。
この小笠原諸島の取り組みは、外来種対策のひとつの解決策として、理想的なロールモデルを示してくれていると、私は思います。
この作業+関係自治体の協力が功を奏して、村では野良猫(村をほっつき歩いているネコ)は完全にいなくなりました。しかし、山のなかで生活しているノネコはまだまだいるそうです。
「ノネコ対策にもっと人員増やせばいいじゃん」と思うかもしれませんが、現状、他にやらなければならない事柄が沢山あり、これだけにもっと予算をかけるわけには、いなかないようです。
職員さん曰く、「小笠原諸島は恵まれているほう」だそうです。
アカガシラカラスバトサンクチュアリ
先ほど話したノネコに食べられたりしているのが、小笠原諸島の固有種、アカガシラカラスバトです。
かつて、頭数も僅かしかいないと考えられていたのですが、小笠原諸島の努力で、その数を増やしています。アカガシラカラスバトサンクチュアリは、そのアカガシラカラスバトの保護区域です。
ここでは、山登りしました。簡単に感想を言うと、疲れた(笑)
ただゴール地点で、展望台をも超える絶景も見れましたよ~
長崎展望台&水産センター
2日連続で登山でした。正直、こっちのほうが、辛かった。
ゴール地点は、小笠原諸島を世界遺産に向けて、諮問機関であるIUCNの現地視察した際、初めに紹介したビューポイントだそうです。
つまり、一番自信のある絶景ポイント!になります。
下山しながら、水産センターへ。小さかったですけど、沢山のウミガメ見れました。
可愛かった。
ウミガメを外敵から保護するために、ここで育成し、大人になったら放してあげるそうです。
南島
船乗って、南島へ行きました。ですが、ここで私船酔いしました(^^;)
酔い止め飲んだんだけどな~、船乗る直前だったから、効果感じなかった(^^;)
ずっと、「船揺らすな!」と心の中で思っていました。つら。
船員の方から、のど飴もらいましたが、なぜか舐めてると、少し気分が楽になりました。
酔いもさめたところで南島到着。ネットで「小笠原諸島」と検索すると大体出てくる写真がこの場所になります。
小さいウミガメもいました。ちゃんと、生きています。しかし、干からびた死骸も結構ありました...
ここは、紅の豚で、主人公ポルコが飛行艇を隠していた場所のモデルになった場所といわれています。
食事
ホテルの食事は、とても豪華で、美味しかったです。いくらか写真を載せます。
最後に
私は、今回の小笠原諸島を含めれば、国内の自然遺産は2つ行ったことになります(もうひとつは、白神山地)。残るは、屋久島と知床です。いずれは、全部制覇したいと思います。
今回小笠原諸島に行って感じたことは、もちろん自然美・沢山の固有種...も素晴らしいのですが、その価値を維持するために、多くの関係機関・自治体・人々が絶え間ない努力を現在進行で行っていることです。
これらの活動も、世界遺産の価値として評価されていけばいいなと思いました。
有難う、小笠原諸島!LOVE!