不朽の名作、ドラゴンボール。
卒業論文を提出し、春休みがすごい暇だったので、ドラゴンボール改第1話から159話まで一気見しました。
一部戦闘シーンは、ドラゴンボールZでも重複して鑑賞しました。例えば、僕はベジータがドラゴンボールのなかで一番好きなキャラクターなのですが、彼の戦闘シーンは、Zと改、両方見ました。
他にも、セルゲーム後の未来トランクス側の世界の顛末は、改では一切描かれていなかったので、そういう重要な補足もZで見ました。
さて、本題ですが...
今回は、一気見した僕が、自分なりにドラゴンボールZの闘いを理由を踏まえてランキング化してみました。
魔人ブウ編は、フリーザ編やセル編に比べると、賛否両論なところがあるのはよく言われているところです。
事実、確かに魔人ブウ編は、ドラゴンボールの最後を締めくくる章でありながらも、話のテンポは、フリーザ編やセル編に比べると、あまり良くないと思います。
しかし、「地球の危機」という面では、セル編以上に切迫している状況にありました。なんせ、地球の人々は、ゴテンクス・ピッコロ・天津飯(チャオズは不明)・ミスターサタンを残して、皆魔人ブウに殺されたんですからね。
そして、こんな絶望的な状況の中で残された最後の希望がゴテンクス。
ゴテンクスの緊張感がないせいか、一見ふざけた戦いに見えますが、これには地球の存亡がかけられています。
この一世一代の闘いが盛り上がらないわけがありません。この戦いのために、あの悟空が悟天とトランクスにフュージョンを伝授させて、ピッコロが修行についたわけですから。
闘いの経過も、①精神と時の部屋での勝負→②ゴテンクスSS3で、次元の穴をあける→③ゴテンクスSS3と魔人ブウ(悪)が、誰もいない地球で戦う...
...というバトルフィールドを変えながら、熱い展開を繰り広げます。ギャグあり、シリアスありの、正しく魔人ブウ編を代表するベストバウトといえるでしょう。
第6位はセルゲームの第一戦、孫悟空とセルの対決です。セル編における、戦闘力が最強クラス同士の対決でもあります。
何が、最高かっていうと、人造人間編で心臓病にかかった悟空が復活し、久しぶりに彼の本気の対決をみんなの前で見せてくれることなんですよね。
「おっ、久しぶり悟空の戦いが見れる!!」って感じです。
しかも、期待を裏切らない。悟空とセルの対決は白熱し、セル自身も「闘いはこうやって、ある程度実力が近くなくては面白くない」という台詞を残しています。オラもそう思う。
結局悟空は降参しますが、瞬間移動かめはめ波など、かっこいいシーンも満載です。
第5位 孫悟飯VSセル
やはり、セル編でこれは欠かせないと思います。個人的には、順位は低いですが、他の人ならこれがナンバーワンって意見も多いかと思います。
何つったって、あのときの悟飯の最強感がパない。
まぁ、イキりが仇となって親父が死ぬんだけどね...でも、セル自爆の掛け合いは、悟空がファインプレーをして、普通にカッコいいし、名シーンだと思う(KONAMI)。
その後の、パーフェクトセル復活からの、親子かめはめ波など、熱い展開がここまでか!と凝縮している、セル編を締めくくる素晴らしい闘いです。
因みに、僕は悟飯がセルジュニアを無双するところのほうが好きです(笑)
第4位 ピッコロ(神コロ)VS17号
何で、これが第4位か疑問に思う人もいるかもしれません。が、僕の中では、神コロ様と17号の対決は上位に入ります。というのも、これは17号と戦う一連の流れを汲んでの順位です。
何といっても、この頃はピッコロの全盛期。神様と合体したピッコロは、その時点で最強のZ戦士になっています(冗談抜きで)。
神様と合体する前は、クリリンに対して、「仲間だと?調子に乗るな!」と一蹴していましたが、合体後は性格が軟化し、地球を守る真の戦士になりました。
今までは敵わなかった人造人間と対等な力を身に付けたピッコロが見せる余裕は、本当にカッコいい。
ニヒルなキャラで、頭脳派で、しかも強いってムシケラだけど、スペック高いですね!
まぁ、世間的には満場一致でこれがベストバウトになるのかなと思います。
個人的に、フリーザ編はバトルものの極致、セル編はストーリーの極致という認識です。魔人ブウ編は特に...
そんなフリーザ編のラストバトルが盛り上がらないわけないでしょう。
スーパーサイヤ人に覚醒した孫悟空から出る台詞は、殆ど名言ではないでしょうか。そう思うくらい、このときの悟空は輝いていました。
本気のフリーザと勝負したいがために、界王様の命令を無視し、ナメック星に残ったことも、戦闘民族サイヤ人としての本能を感じさせますよね。今後の悟空はあまり、こういう側面をあまり見せなくなりますので、貴重かと思います。魔人ブウ編に至っては、むしろ知略的な側面が目立ちますし。
個人的にポイントなのは、話の展開的に、スーパーサイヤ人・孫悟空が一方的にフリーザをボコりたいところを、フルパワーフリーザになって、奮闘し、悟空と対等に戦えているというところです。
普通の漫画なら、覚醒して圧倒して、「ハイ、終わり―!」としたいところですよね。
そこを簡単に終わらせないことで、フリーザがここまで強かったこと、それを上回るスーパーサイヤ人が如何なる存在かが、一層強調されるのです。まぁ、フリーザはすぐ体力を消耗してしまい、悟空に見限られてしまいますがね...
ここまで褒めておきながら何故一番じゃないかというと、良いところの裏返しになるのですが、戦いの尺をとりすぎて、テンポが良くないことです。
これは僕個人の嗜好なので、仕方ないのですが、視聴中に「早く決着つかないかな~」と思ってしまいました。
これは正直、第3位と僅差で、どっちにしようか悩みました。
ドラゴンボールは、フリーザ編以降、力のインフレが凄まじく、基本はワンマンプレイになっていくんですよね。しかもそれが、ずっと続いていく。
では、最後まで一対一だったのかというと...そうではないですよね。
ドラゴンボールの最後を締めくくるこの戦いは、ベジータだけじゃない、地球人みんなの手で、ラスボスの魔人ブウを倒すんです。
しかも、特筆すべきなのが、漫画のタイトルであるドラゴンボールの力も駆使して、倒しているということです。ここまで、多くの要素を組み込んで勝利した例は、これが最初で最後でしょう。
最初は、悟空SS3と魔人ブウの本気のぶつかりあい。次に、ベジータの時間稼ぎや、魔人ブウ(善)の復活等、最後の戦いに相応しく、多くの展開を見せてくれます。
あと外せないのが、ベジータの成長が垣間見せるあの名シーンですよね。
「頑張れ、カカロット...お前がナンバーワンだ!!!」
ベジータって、ドラゴンボールの話を通じて、一番変わったキャラクターだと思います。その性格の変化は、ひとつの事件が終わる度に起きてるんですよね。
フリーザ編から人造人間編までの間で、ドラゴンボールで願いをかなえるという野望はなくなり、無差別な殺戮を起こす残忍さはなくなり...
セル編から魔人ブウ編までの間で、すっかり地球の生活になじみ、親としての感情を育み...
そんな感情の変遷の中でも、一番のターニングポイントだったのが、ベジータが魔人ブウ(善)との戦いで死亡したあとではないでしょうか。
僕は、その瞬間から、GTや超に至るまでの、現在のベジータの性格が形成されていったと思います。
それを象徴するあの名シーン、最初から見てきたものからすれば、感動なのは間違いないです。
また、ドラゴンボールで地球の人々を復活させ、元気玉を作らせる作戦を考えたのは、ベジータです。初登場時から、ベジータは頭が良かったですが、最後の戦いでもそれ感じさせる様が本当に良かったです。流石、ピッコロが、"戦いの天才"と称するだけありますね(笑)
個人的ベストバウトは、孫悟空とベジータの初戦です!
理由は、めちゃくちゃあるのですが...
まず、第2位で少しふれたように、ドラゴンボールはインフレの影響で、基本ワンマン勝負になるんですよね。
そういう意味で、この戦いは、クリリンや悟飯、ヤジロベー達と協力して、ベジータと戦うので、貴重な一戦でありますね。
まず、実質ナッパを仕留めた悟空がベジータと戦うために、場所を移すのですが...この時点でワクワクが止まらない。
なんせ、この時点でベジータの実力が未知数なのですからね。対する、悟空も界王拳の力を僅かしか見せておらず、どこまでベジータに通用するか分からない。
どういう戦いになるのか予想できないからこそ、見る側もワクワクハラハラするんですよね。
そして、この悟空VSベジータ、大きく前半と後半に分かれます。前半は、悟空とベジータの一騎打ち。後半が、大猿化したベジータの戦いです。
前後半戦も、本当にギリギリの戦いです。限界を超えたうえでの勝利って、ドラゴンボールのなかでも例に漏れず、謎の(ようやく勝負が終わったという)達成感がありますよね。
この戦いで放った悟空のかめはめ波と、ベジータのギャリック砲のシーンは、個人的に作中屈指の鳥肌シーンです。このときの、かめはめ波が一番良いかもしれない...
その後の悟空とベジータの関係を見るに、「運命の一戦」とは、このことをいうのでしょうね。
全部書き終わりましたが、なんか文字数が4,500字オーバーしてました。もうレポートやん。これ(笑)
ドラゴンボール新作出ないかな~