Yu's Tea Room

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ドラゴンボール改(Z)を一気見した僕が選ぶ、個人的ベストバウトTOP7 一位はこれしかない!!

不朽の名作、ドラゴンボール

 

卒業論文を提出し、春休みがすごい暇だったので、ドラゴンボール改第1話から159話まで一気見しました。

 

一部戦闘シーンは、ドラゴンボールZでも重複して鑑賞しました。例えば、僕はベジータドラゴンボールのなかで一番好きなキャラクターなのですが、彼の戦闘シーンは、Zと改、両方見ました。

 

他にも、セルゲーム後の未来トランクス側の世界の顛末は、改では一切描かれていなかったので、そういう重要な補足もZで見ました。

 

さて、本題ですが...

 

今回は、一気見した僕が、自分なりにドラゴンボールZの闘いを理由を踏まえてランキング化してみました。

 

 

第7位 ゴテンクスVS魔人ブウ(悪)

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魔人ブウ編は、フリーザ編やセル編に比べると、賛否両論なところがあるのはよく言われているところです。

事実、確かに魔人ブウ編は、ドラゴンボールの最後を締めくくる章でありながらも、話のテンポは、フリーザ編やセル編に比べると、あまり良くないと思います。

 

しかし、「地球の危機」という面では、セル編以上に切迫している状況にありました。なんせ、地球の人々は、ゴテンクス・ピッコロ・天津飯(チャオズは不明)・ミスターサタンを残して、皆魔人ブウに殺されたんですからね。

 

そして、こんな絶望的な状況の中で残された最後の希望がゴテンクス

ゴテンクスの緊張感がないせいか、一見ふざけた戦いに見えますが、これには地球の存亡がかけられています。

 

この一世一代の闘いが盛り上がらないわけがありません。この戦いのために、あの悟空が悟天とトランクスにフュージョンを伝授させて、ピッコロが修行についたわけですから。

 

闘いの経過も、①精神と時の部屋での勝負→②ゴテンクスSS3で、次元の穴をあける→③ゴテンクスSS3と魔人ブウ(悪)が、誰もいない地球で戦う...

 

...というバトルフィールドを変えながら、熱い展開を繰り広げます。ギャグあり、シリアスありの、正しく魔人ブウ編を代表するベストバウトといえるでしょう。

 

第6位 孫悟空(カカロット)VSセル完全体

 

第6位はセルゲームの第一戦、孫悟空とセルの対決です。セル編における、戦闘力が最強クラス同士の対決でもあります。

 

何が、最高かっていうと、人造人間編で心臓病にかかった悟空が復活し、久しぶりに彼の本気の対決をみんなの前で見せてくれることなんですよね。

 

「おっ、久しぶり悟空の戦いが見れる!!」って感じです。

 

しかも、期待を裏切らない。悟空とセルの対決は白熱し、セル自身も「闘いはこうやって、ある程度実力が近くなくては面白くない」という台詞を残しています。オラもそう思う。

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結局悟空は降参しますが、瞬間移動かめはめ波など、かっこいいシーンも満載です。

 

 

第5位 孫悟飯VSセル

やはり、セル編でこれは欠かせないと思います。個人的には、順位は低いですが、他の人ならこれがナンバーワンって意見も多いかと思います。

 

何つったって、あのときの悟飯の最強感がパない。

 

まぁ、イキりが仇となって親父が死ぬんだけどね...でも、セル自爆の掛け合いは、悟空がファインプレーをして、普通にカッコいいし、名シーンだと思う(KONAMI)。

 

その後の、パーフェクトセル復活からの、親子かめはめ波など、熱い展開がここまでか!と凝縮している、セル編を締めくくる素晴らしい闘いです。

 

因みに、僕は悟飯がセルジュニアを無双するところのほうが好きです(笑)

 

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第4位 ピッコロ(神コロ)VS17号

何で、これが第4位か疑問に思う人もいるかもしれません。が、僕の中では、神コロ様と17号の対決は上位に入ります。というのも、これは17号と戦う一連の流れを汲んでの順位です。

 

何といっても、この頃はピッコロの全盛期。神様と合体したピッコロは、その時点で最強のZ戦士になっています(冗談抜きで)。

 

神様と合体する前は、クリリンに対して、「仲間だと?調子に乗るな!」と一蹴していましたが、合体後は性格が軟化し、地球を守る真の戦士になりました。

 

今までは敵わなかった人造人間と対等な力を身に付けたピッコロが見せる余裕は、本当にカッコいい。

 

ヒルなキャラで、頭脳派で、しかも強いってムシケラだけど、スペック高いですね!

 

第3位 孫悟空(カカロット)VSフリーザ

まぁ、世間的には満場一致でこれがベストバウトになるのかなと思います。

個人的に、フリーザ編はバトルものの極致、セル編はストーリーの極致という認識です。魔人ブウ編は特に...

 

そんなフリーザ編のラストバトルが盛り上がらないわけないでしょう。

 

スーパーサイヤ人に覚醒した孫悟空から出る台詞は、殆ど名言ではないでしょうか。そう思うくらい、このときの悟空は輝いていました。

 

本気のフリーザと勝負したいがために、界王様の命令を無視し、ナメック星に残ったことも、戦闘民族サイヤ人としての本能を感じさせますよね。今後の悟空はあまり、こういう側面をあまり見せなくなりますので、貴重かと思います。魔人ブウ編に至っては、むしろ知略的な側面が目立ちますし。

 

個人的にポイントなのは、話の展開的に、スーパーサイヤ人孫悟空が一方的にフリーザをボコりたいところを、フルパワーフリーザになって、奮闘し、悟空と対等に戦えているというところです。

 

普通の漫画なら、覚醒して圧倒して、「ハイ、終わり―!」としたいところですよね。

 

そこを簡単に終わらせないことで、フリーザがここまで強かったこと、それを上回るスーパーサイヤ人が如何なる存在かが、一層強調されるのです。まぁ、フリーザはすぐ体力を消耗してしまい、悟空に見限られてしまいますがね...

 

ここまで褒めておきながら何故一番じゃないかというと、良いところの裏返しになるのですが、戦いの尺をとりすぎて、テンポが良くないことです。

 

これは僕個人の嗜好なので、仕方ないのですが、視聴中に「早く決着つかないかな~」と思ってしまいました。

 

 

第2位 孫悟空(カカロット)&ベジータVS魔人ブウ(純粋)

これは正直、第3位と僅差で、どっちにしようか悩みました。

 

ドラゴンボールは、フリーザ編以降、力のインフレが凄まじく、基本はワンマンプレイになっていくんですよね。しかもそれが、ずっと続いていく。

 

では、最後まで一対一だったのかというと...そうではないですよね。

 

ドラゴンボールの最後を締めくくるこの戦いは、ベジータだけじゃない、地球人みんなの手で、ラスボスの魔人ブウを倒すんです。

 

しかも、特筆すべきなのが、漫画のタイトルであるドラゴンボールの力も駆使して、倒しているということです。ここまで、多くの要素を組み込んで勝利した例は、これが最初で最後でしょう。

 

最初は、悟空SS3と魔人ブウの本気のぶつかりあい。次に、ベジータの時間稼ぎや、魔人ブウ(善)の復活等、最後の戦いに相応しく、多くの展開を見せてくれます。

 

あと外せないのが、ベジータの成長が垣間見せるあの名シーンですよね。

「頑張れ、カカロット...お前がナンバーワンだ!!!」

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ベジータって、ドラゴンボールの話を通じて、一番変わったキャラクターだと思います。その性格の変化は、ひとつの事件が終わる度に起きてるんですよね。

 

フリーザ編から人造人間編までの間で、ドラゴンボールで願いをかなえるという野望はなくなり、無差別な殺戮を起こす残忍さはなくなり...

 

セル編から魔人ブウ編までの間で、すっかり地球の生活になじみ、親としての感情を育み...

 

そんな感情の変遷の中でも、一番のターニングポイントだったのが、ベジータ魔人ブウ(善)との戦いで死亡したあとではないでしょうか。

 

僕は、その瞬間から、GTや超に至るまでの、現在のベジータの性格が形成されていったと思います。

 

それを象徴するあの名シーン、最初から見てきたものからすれば、感動なのは間違いないです。

 

また、ドラゴンボールで地球の人々を復活させ、元気玉を作らせる作戦を考えたのは、ベジータです。初登場時から、ベジータは頭が良かったですが、最後の戦いでもそれ感じさせる様が本当に良かったです。流石、ピッコロが、"戦いの天才"と称するだけありますね(笑)

 

 

第1位 孫悟空(カカロット)VSベジータサイヤ人編】

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個人的ベストバウトは、孫悟空ベジータの初戦です!

 

理由は、めちゃくちゃあるのですが...

まず、第2位で少しふれたように、ドラゴンボールはインフレの影響で、基本ワンマン勝負になるんですよね。

 

そういう意味で、この戦いは、クリリンや悟飯、ヤジロベー達と協力して、ベジータと戦うので、貴重な一戦でありますね。

 

まず、実質ナッパを仕留めた悟空がベジータと戦うために、場所を移すのですが...この時点でワクワクが止まらない。

 

なんせ、この時点でベジータの実力が未知数なのですからね。対する、悟空も界王拳の力を僅かしか見せておらず、どこまでベジータに通用するか分からない。

 

どういう戦いになるのか予想できないからこそ、見る側もワクワクハラハラするんですよね。

 

そして、この悟空VSベジータ、大きく前半と後半に分かれます。前半は、悟空とベジータの一騎打ち。後半が、大猿化したベジータの戦いです。

 

前後半戦も、本当にギリギリの戦いです。限界を超えたうえでの勝利って、ドラゴンボールのなかでも例に漏れず、謎の(ようやく勝負が終わったという)達成感がありますよね。

 

この戦いで放った悟空のかめはめ波と、ベジータギャリック砲のシーンは、個人的に作中屈指の鳥肌シーンです。このときの、かめはめ波が一番良いかもしれない...


その後の悟空とベジータの関係を見るに、「運命の一戦」とは、このことをいうのでしょうね。

 

 全部書き終わりましたが、なんか文字数が4,500字オーバーしてました。もうレポートやん。これ(笑)

 

ドラゴンボール新作出ないかな~

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COACH 長財布【F74597】レビュー

コーチの長財布を購入しました。

先日、コーチの長財布(F74597)を購入したので、レビューを行いたいと思います。

 

アマゾンで購入したものです。価格は1万円くらい。

 

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COACHのF74597

開封したとき、財布のにおいを嗅ぎましたが、新品の皮のにおいしました...

 

入手しといてなんですが、こういうサラ品って、使いたくないんですよね~

 

色は茶色ですが、サンプル品より実物はだいぶ暗いです。表には金色で、「COACH NEW YORK」が印字されています。


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 因みに届いた箱はこんな感じ。


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開けると、白い巾着のなかに財布本体が入ってました。


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本体はこのように、包装袋に包まれていました。


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付属品としてカードがついていました。


中身はこんな感じ。

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写真では分かりにくいですが、カード入れが12枚。

 

大きいポケットが3か所くらい、中はチャック式です。

 

(日本の)1000円札は綺麗に入りました。5000円札も同様かと思います。

 

ただ、10000円札になると...どうか分からないですね。はみ出す可能性があるかもしれませんが、十分スぺースもあるので、上手くすれば入るかもです(今、手元に札がなかったので検証できませんでした)。

 

因みに何枚かカードを入れてみましたが、入ります。

 

入りますが.......結構きついです(慣らしてないというのもあります)。

 

今のところ問題はありませんが.....あとは使ってからですねー

 

ではでは~

 

 

 

 

映画パラサイト感想―資本主義社会の闇

本日アカデミー賞を受賞した韓国映画、パラサイトを見てまいりました。

 

私なりの感想を綴っていきたいと思います。

 

総評

ストーリー 5/5★★★★★

ホラー   3/5★★★☆☆

演出    5/5★★★★★

演技    5/5★★★★★

音楽    4/5★★★★☆

 

私、初めて韓国映画を見たのですが、あまりの完成度の高さに驚きました。

 

アカデミー賞受賞の理由も納得できます。

 

じゃあパラサイトの何が凄かったのかの改めて考えてみると、その核はストーリーにあると思うんです。

 

ストーリーに関していうと、現実味がない展開も多いけど、それを差し引いても非常によくできています。

 

パラサイトってひとつの映画なんですけど、あらゆる側面から捉えることができるんでうよね(家族映画、社会映画としての側面もある)

 

それをひとつに凝縮しつつも、ゴテゴテにならず、物語としての基本を守っている。

 

基本的にどの物語にも主人公の成長を描いているんです。

 

この映画でも、「パラサイト」の話で起きる出来事のなかで、主人公の青年は、最初と最後で大きく変化しています。文字通り、パラサイト(寄生虫)から....

 

ホラー映画ではないが、ホラー映画(ここからネタバレあり)

この映画、ホラー映画ではありません。

 

ですが、めちゃめちゃ恐いです(笑)

 

下手なB級ホラー・スリラー映画より怖いです。

 

一部のシーンで、私は、映画を見ている最中、本当にドキドキしていました。

 

面白い映画って、不思議とこのドキドキ感があるんですよね。そうさせるほどに演出が上手い。

 

因みに、怖かったシーンを具体的に言うと、

 

「(間接的に)追い出した家政婦がインターホン前に戻ってくるところ」(その前後の半地下家族が談笑しているシーンもドキドキした笑)

 

と、

 

「ラスト怒涛の数十分」ですね。まぁ、これに関しては言わなくても分かると思います。展開が色々衝撃的すぎて...

 

富を享受するなかで、貧しい暮らしをするものもいる

この映画で、私が感じたメッセージは、「金持ちになれ」ってことでした。(あくまで個人の受け止めです)

 

結局、半地下の家族や家政婦夫婦たちの壮絶な出来事も、あの富豪家族ありきです。

 

結局は、彼らに手の中で転がされていたんですよ。

 

半地下の家族が神経すり減らしている間も、社長や婦人、子ども達共々それを知る由もありません。

 

最終的に、社長が父さんに刺されたことで、パラサイトの温床となる根は狩られたわけですが...

 

最後に

パラサイトはPG12ですが、正直言って子どもは見ない方が良いでしょう。刺激が強すぎます。あと、社長の娘さんが滅茶苦茶可愛かったw

 

パラサイトがアカデミー賞受賞したことで、邦画の今後について活発に議論されていましたが、確かに今の日本の映画では到底世界に太刀打ちできないと、今日痛感しました。

 

全国の映画監督さんたち、関係者の皆さん、いずれ最高の邦画が出来上がることを祈っています!!

 

 

リメンバー・ミー感想

ネタバレしない程度で。

内容に関しては、家族がテーマで、ストーリーもなかなか良かった。

特に全ての伏線が回収されたあとの、クライマックスは涙腺にきた(泣いてないけど笑)。

個人的に残念な点は、話の展開がマンネリ化してきて、展開がある程度予想できてしまうこと。

今回も例に漏れず、悪役が出るだけど、その正体もある程度わかってしまうし、一部モンスターズ・インクと話の展開が被るところがあったから、そこが残念。

でも以外は、凄くよかったし、ラテンアメリカ全開の世界観も今までのピクサー映画になく、新鮮だった。

感動するから、みんなに見てもらいたい作品。

リメンバー・ミー (ディズニーゴールド絵本)

リメンバー・ミー (ディズニーゴールド絵本)

リメンバー・ミー (ディズニーアニメ小説版)

リメンバー・ミー (ディズニーアニメ小説版)

2019年ももう終わりますが...

先ほど、卒論書いてました。

 

字数20,000なんですけど、今13,000に書きました。(1月中旬提出)

 

あと7,000字なんですけど、ネタが...つきかけてる。

 

まだ、研究史と"おわりに"を書いてないんで、実質あと5,000字くらいですかね。

 

まぁ、それはさておき。

 

2019年も、今日で終わりなわけですが、皆さんは2019年、どんな1年だったでしょうか?

 

僕が2019年のなかでホットだったイベントは、「就活」「教育実習」「大学院入試」です。

 

2019年は、就活からスタートしました。

 

2月は多くのインターンシップに参加し、3月から本格的にスタート。

 

適性検査(SPIなど)で落ちまくり、やっと面接にこぎつけても落ちてしまい...

 

特に志望していた企業に落ちたときは、ショックでしたし、6月・7月になると段々焦ってきました。

 

でも、その困難が「大学院入試」につながったんだと思います。

 

就活のなかで行う自己分析のなかで、自分が何に向いているか向いていないかを知ることができました。

 

そして、将来のために、「大学院入試」に挑戦することにしました。

 

そういうきっかけを作ってくれた意味で、「就活」を行ったことは間違いじゃなかったし、本当に良かったと思っています。

 

もうひとつの大きなイベントは「教育実習」です。

 

教員になるつもりは全然ありませんが、そんななか実習中懇切丁寧に指導してくださった先生方に大変感謝しております(ここで書いても意味ありませんが笑)

 

教育実習という貴重な体験ができたことは勿論ありがたいですし、これからも忘れられない思い出であることは間違いありません。

 

来年はどうなるのか、わかりませんが、また新しいことに積極的に挑戦していきます!

 

ではではー

世界遺産を学問として研究するとはどういうことか。

世界遺産を研究するとはどういうことか。

 

私は、その究極的目標は「国際平和」に帰結すると考えている。

 

それはなぜかというと、世界遺産条約自体が「人類の宝」を人類全体で守っていくという理念があるからである。

 

その理念は国際平和につながっている。

 

世界遺産の研究には、無数のアプローチ方法がある。

 

今思いつくものでは、現在の世界遺産の現状を考察するといった研究や、修復方法の探求、世界遺産に関する教育(これも認知に関する研究や、途上国における修復現場の教育など、教育ひとつとっても、様々な研究アプローチができると考えている)など、研究課題は無限大だ。

 

しかし、その研究テーマに関しても、その最終目標は「国際平和」にある。

 

そこが他学問分野と一線を画している。

 

例えば、先ほど例にあげた修復に関する研究テーマを取り上げてみる。

 

新たに解明した研究結果は、世界遺産文化財修復の現場に活用されたりする。

 

教育に関しても、研究で浮き彫りになった実態を踏まえ、子ども達に世界遺産をどう伝えていくのか、明確なヒントを与えてくれるに違いない。

 

以上を例に挙げてみたが、これらはどれも私たちが守り伝えていかなければならない世界遺産に活用され、それは国際平和への一歩に貢献する。

 

では、他の学問は国際平和に結びつかないのかという疑問もある。

 

確かに、他の学問分野は密接に世界遺産とつながっているものもあり、一概にそれらは国際平和に結びつかないとはいえない。

 

しかし、世界遺産を研究するということは、その研究結果を世界遺産に還元するということで、目的が異なっている。

 

私は、ここに世界遺産を研究するということの重要性を見出している。

 

世界遺産が世界中の国々で話題になっている昨今、世界遺産学が広く流布することで、ブランド側面より本来の理念を知ってもらうことこそが大切だと考えている。