Yu's Tea Room

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映画パラサイト感想―資本主義社会の闇

本日アカデミー賞を受賞した韓国映画、パラサイトを見てまいりました。

 

私なりの感想を綴っていきたいと思います。

 

総評

ストーリー 5/5★★★★★

ホラー   3/5★★★☆☆

演出    5/5★★★★★

演技    5/5★★★★★

音楽    4/5★★★★☆

 

私、初めて韓国映画を見たのですが、あまりの完成度の高さに驚きました。

 

アカデミー賞受賞の理由も納得できます。

 

じゃあパラサイトの何が凄かったのかの改めて考えてみると、その核はストーリーにあると思うんです。

 

ストーリーに関していうと、現実味がない展開も多いけど、それを差し引いても非常によくできています。

 

パラサイトってひとつの映画なんですけど、あらゆる側面から捉えることができるんでうよね(家族映画、社会映画としての側面もある)

 

それをひとつに凝縮しつつも、ゴテゴテにならず、物語としての基本を守っている。

 

基本的にどの物語にも主人公の成長を描いているんです。

 

この映画でも、「パラサイト」の話で起きる出来事のなかで、主人公の青年は、最初と最後で大きく変化しています。文字通り、パラサイト(寄生虫)から....

 

ホラー映画ではないが、ホラー映画(ここからネタバレあり)

この映画、ホラー映画ではありません。

 

ですが、めちゃめちゃ恐いです(笑)

 

下手なB級ホラー・スリラー映画より怖いです。

 

一部のシーンで、私は、映画を見ている最中、本当にドキドキしていました。

 

面白い映画って、不思議とこのドキドキ感があるんですよね。そうさせるほどに演出が上手い。

 

因みに、怖かったシーンを具体的に言うと、

 

「(間接的に)追い出した家政婦がインターホン前に戻ってくるところ」(その前後の半地下家族が談笑しているシーンもドキドキした笑)

 

と、

 

「ラスト怒涛の数十分」ですね。まぁ、これに関しては言わなくても分かると思います。展開が色々衝撃的すぎて...

 

富を享受するなかで、貧しい暮らしをするものもいる

この映画で、私が感じたメッセージは、「金持ちになれ」ってことでした。(あくまで個人の受け止めです)

 

結局、半地下の家族や家政婦夫婦たちの壮絶な出来事も、あの富豪家族ありきです。

 

結局は、彼らに手の中で転がされていたんですよ。

 

半地下の家族が神経すり減らしている間も、社長や婦人、子ども達共々それを知る由もありません。

 

最終的に、社長が父さんに刺されたことで、パラサイトの温床となる根は狩られたわけですが...

 

最後に

パラサイトはPG12ですが、正直言って子どもは見ない方が良いでしょう。刺激が強すぎます。あと、社長の娘さんが滅茶苦茶可愛かったw

 

パラサイトがアカデミー賞受賞したことで、邦画の今後について活発に議論されていましたが、確かに今の日本の映画では到底世界に太刀打ちできないと、今日痛感しました。

 

全国の映画監督さんたち、関係者の皆さん、いずれ最高の邦画が出来上がることを祈っています!!