評価
ストーリー ★★★★★ 5/5
キャスト ★★★★☆ 4/5
アクション ★★★☆☆ 3/5
劇伴 ★★★★★ 4/5
総評
2021年10月15日深夜視聴。
クリスマスに是非とも見たい作品。クリスマスといえば『夜』なので、バットマンとの親和性も高いですね。
前作よりも、さらにファンタジー色が強くなっており、幻想的な雰囲気を醸し出しています。その辺は好みだと思いますが、私的にはコミックの世界観を現実に上手く投影しており、良いと思います。
前作から地続きの続編だけど、本筋を描いた前作とは違い、あくまでバットマンのワンエピソード的な感じです。
構図は、バットマン VS ペンギン VS キャットウーマンという三つ巴。そこに、マックスという作中屈指の極悪非道なクズ人間が加わります。
それぞれの思惑や、心情の変化などが楽しめます。
ストーリーに関しては、前作と比べても全く見劣りしない高い完成度。登場人物も増えているのに、それぞれに満遍なく見せ場を設けている。
最後は切ないながらも、希望を感じさせるシーンで〆。物語の終わり方に関していうなら、個人的には、前作よりもこっちのほうが好きかな。
見終わったあったあとは、妙な満足感いっぱいになりました。
その他思ったこと。
- 両親に捨てられた奇形児、ペンギンが自分の出生を知りたい、そして話し合いたいとカメラ越しに訴える姿に、奇しくも似たような環境で育ってきたためか、ブルース・ウェインが画面に食いつく...その姿が印象的でした。
- ペンギンのほうが「(暴力による)力」は持っているのに、マックスの巧みな話術に何度も騙されているのが面白い。
- 中盤の、ペンギンが突然、人間の鼻を噛むシーンは一番怖かった。
- ペンギンは変態。
ティム・バートン監督2作品感じたのは、マイケル・キートン演じるバットマンは、ユーモアを含んでいるということ。戦いに派手さとかはないけど、表情豊かで親近感を抱きやすいバットマンに仕上がっている。
ノーラン版のバットマンは、そういう面は一切切り捨てており、とにかくクールで、ダーク。『敵に恐怖を抱かせる』という本来のコンセプトを強調している。だから、スーツを着ているときは、ドスの利いた声に変化しているのかなとも思う。
ブルース・ウェインのときの性格も若干違う。マイケル・キートンの場合は、ちょっとシャイ。クリスチャン・ベールは、見栄・虚勢をはる。
2人とも、ビジネス面でも有能で、女性慣れもしているのだけれども、本命の女性に対しては本当の思いを吐露できずにいるのは共通でした。
他にも『バットマン フォーエバー』などの作品もあるのですが、とりあえずここら辺で見るのを止めたいと思います。
以上です。良い映画(シリーズ)だったな~