評価
ストーリー ★★★★☆ 4/5
キャスト ★★★★☆ 4/5
アクション ★★★☆☆ 3/5
劇伴 ★★★★★ 5/5
総評
ダークナイトトリロジーとはまた違った雰囲気で、リアルのなかにファンタジー色が入った作品です。
個人的に見終わった大きな印象としては、
- (ノーラン版と比較して)こぢんまりしている
- ジャック・ニコルソンのジョーカーが素晴らしい!
- マイケル・キートンのバットマンかっこいい!
- ダニー・エルフマンの音楽最高!バットマンのテーマでは一番良い。
ティム・バートン版は、ヒロインに執着するジョーカーが描かれています。したがって、都市機能を大規模的に破壊するノーラン版のヴィラン達と違って、非常にこぢんまりした印象を受けました。
この映画、ジャック・ニコルソンのジョーカーがなんといっても強烈。2時間という尺の中で、かなり時間を割かれていますし、何よりも狂気じみた演技力が凄い!ジョーカーの、犯罪のなかに内包するユーモラス精神が、しっかりと描かれていました。
ノーラン版のジョーカーは鬼畜生だけど、ティム・バートン版のジョーカーは、まだましな方でした。
次にバットマンについて。いやー、やっぱバットマンって格好いいね!
そう感じることが出来る映画でした。
マイケル・キートンは、クリスチャン・ベールほど背丈は高くないし、若干はげ気味(すいません)。実際、ブルース・ウェインだけでいったら、クリスチャン・ベールのほうが好き。
追記(2021年10月15日):
『バットマン リターンズ』まで見終わりましたが、マイケル・キートン演じるブルース・ウェインも好きになりました。
でも、バットマンになった姿は滅茶苦茶かっこいい!実際、バットスーツや、バットモービルはノーラン版よりデザインが良いと思います。
アクション面は、ノーラン版に比べると、やはり劣りますね。しかし、これは制作費面で考えると仕方ないと思いますし、むしろ当時としてはかなりのクオリティではないのでしょうか。変身シーンも一瞬で、この辺もノーラン版はしっかり金をかけて描いています。
劇伴は、いう必要がないので割愛します。特にバットマンのテーマは、ダークな雰囲気を表した傑作です。今後もバットマンのリメイク作品が生まれるかと思いますが、これを超えることはないでしょう。
作品のマイナスポイントとしては、ブルース・ウェインがなぜバットマンになったのか?などの経緯が描かれていなかった点ですかね。まぁ、2時間しかないので、尺に入れることができなかった...というのが実情でしょう。
この点は、後のバットマンビギンズで補完されていますし、見る分としては問題なかったです。ティム・バートン版では逆に、序盤にかけてジャック・ネイピアからジョーカーになる過程を描いていました。
おわりに
『バットマン(1989)』、バットマンのかっこよさを再認識させてくれた映画でした!ヒロインも美しかったなぁ。因みにメガネ姿のほうが好みです。あと、ノーラン版にはゴードン署長ががっつり物語に絡んできますが、ティム・バートン版では空気のような存在でした。
結局、ノーラン版とどっちがいい?と聴かれると、答えは出せませんね...
どっちにも良さがあると思うので。
ではではー