評価
ストーリーの完成度・クオリティ/★★★★☆
キャラクターの設定・魅力/★★★★☆
設定・世界観/★★★★★
没入感・読後感/★★★★☆
→総評 ★4.2くらい
デスノートは、夜神月の盛衰の物語
お話や設定自体は、知っている人も多いと思うので割愛。
なんといっても、デスノートは、夜神月とLの攻防戦・心理戦が根幹でした。
だから、夜神月とLの戦いを描いた第一部は、終始面白かった。
かくいう私も、エピソードを連続で見まくってたし、月の戦略も第一部では、随所に見られた。
それに比べて第二部は...うーん。やっぱ、Lという絶対的なキャラクターがいなくなったのが、痛すぎる。
メロは、まだ性格の差別化できていたから良いけど、二アは完全に「劣化L」だし。
上の2人の戦略に関しても、「金のばらまき」や「デスノートを貼り付けたミサイルを発射」など、どーも第一部に比べて、陳腐さ・非現実的な面が目立つ。
最後も、「ジェバンニが一晩でやってくれました」という有様。
こういうところが、デスノート(第二部)の色々いわれている所以だと思う。まぁ、普通に面白いんだけどね...
ネット上にこんな例えがありました。
「フリーザを孫悟空が倒し、フリーザの意志を継いだザーボン・ドドリアと戦うのが第二部」と。なんか、妙に納得してしまった笑
二ア・メロに対して魅力とか感じなかったから、キラサイドを応援してたわ。
ここまで書きましたが、良いところもあると思っています。
- 二アはSPK内で、キラとやり取りしながら、話を進行させるという構図は、第一部にはなかった(それが嫌だという人もいるが)
- (個人的に)魅上照というキャラがお気に入りで、キラの右腕として活躍する(初登場シーンと、電話越しでの「あなたが神か」のシーンは鳥肌)。
第二部では、月も運に救われたシーンは多いですし、二ア・メロに一杯食わされた場面も多い。さらに、二アに関していえば、既に月がキラであることを確信しており、どうやって証拠を突きつけるかの段階に入っていたので、どちらにせよ月の敗北の綻びが見えていました。
まぁ...それもLが残した情報ありきなところもあるので、やはり二ア・メロひとりひとりの頭脳では月には勝てなかったでしょう。
作品を通して感想
月の悲劇的な最後を見ただけに、見終わった後はとても悲しい気持ちになってしまいました。希望のあるバットエンドでもないしなぁ....最後のEDは、うん...泣きそうになった(泣いてないけどw)
月は、結局誰も幸せにしとらんやん!(キラ活動によって救われた人はいるかもしれないが)
夜神総一郎→馬鹿真面目が不幸し、第二部序盤で死亡。娘は、メロのせいで車椅子生活になる。
天音ミサ→変質者に殺されかけたところをキラに救われたが、最終的に自殺。元々、死神の目を二回も取引してたから、寿命はあまりないと思われる。
高田清美→月に散々利用させたあげく、最終的にデスノートに名前を書かれる。
やっぱ、月は誰かと結婚して、誰かを幸せにしてほしかった。
月はミサより、高田みたいな知能が高い女性の方が好みだと思うけど、器量のある月だから、ミサとも上手くやっていけそうな気がする。
最後にデスノートのなかで、私が一番好きなシーンを紹介します。
こんな平和なデスノートが見たかった(絶対無理)。実際この頃が、一番好きだった。
以上です。さいなら。