世界遺産の裏はゴミだらけ…海を汚染するプラスチックをどう食い止めるか、その最前線を取材
誰もが知るインドの世界遺産、タージ・マハル。
ある人は観光のために、ある人はお祈りをするために、毎日多くの人が訪れていますが、その裏でとある問題が深刻化しているのです。
汚染させる河川。原因は「ゴミ」!?
現在問題となっているのは、川に散乱しているゴミです。
その種類も様々で、工業用から家庭のものまで。無意識に捨てていったゴミが堆積していき、目に余るほどの状況まで陥ってしまいました。
そして、注目すべきポイントが、このゴミの数々は、市民のポイ捨て・不法投棄によって発生しているということです。
市民のゴミに対する意識の欠如が、ここまで問題を大きくしてしまった原因であることは間違いないでしょう。個人的に感じることは、やはりインドの人口ですね。
インドの人口はあの中国に次いで多く、2027年には世界一位になると推測されているほどです。そして、タージ・マハルの所在地、古都アーグラはインドの首都ニューデリーの近く。加えて、インド随一の観光地なので、発生するゴミの量は測りきれないでしょう。
そして汚染対策へ、インド政府の対応とは。
ゴミ問題についてはインド政府も認識しており、インドのナレンドラ・モディ首相は数年後に使い捨てプラスチックゴミの全廃を打ち出しています。が、これは現実的に厳しいでしょう。
現在、ゴミ問題への対応策として講じられているのが、発生源の特定です。具体的には、ゴミが多く流入する場所を特定し、その場所からゴミが出ないようにするという方法です。では、どう特定するのか。
発生源を特定する方法として、地形データを活用し、プラスチックゴミが溜まりやすい場所の調査が行われています。(通称「ホットスポット」調査)
学問を研究する身分としては、こうした地理学や技術などが社会に還元されるのは、非常に喜ばしいことです。
私の考えとしては、「ホットスポット」調査も良いのですが、市民の意識改革も重要ではないかと思います。
やはり、真の発生源はゴミを投棄する人々の考え方にあります。シンガポールなどは、リターしたら罰金が課せられますが、そうした政策も有効ではないかと(批判が凄そうですが汗)。
他に有効なのは、やはり教育ですね。こうしたゴミ問題に対しても「世界遺産」という媒体は、良い教育材料でしょう。なぜなら、「世界遺産」は観光の側面をバリバリに帯びているのですから。
何はともあれ、古都アーグラの風情が損なわれないためにも、河川を綺麗にすることが、最重要課題ですね。
綺麗になったそのときには、私も是非訪れたいですね。
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