Yu's Tea Room

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世界遺産の課題!?諮問機関による別々の評価方法について。

イコモスは文化遺産、自然遺産はIUCNが評価しているが、この評価方法は果たして適切なのだろうか。

 

私はこの評価プロセスについて、欠点があると考えている。

 

自然と文化を一体のものと考えている先住民から批判がきているが、縦割りの評価方法の場合だと、そうした価値を評価することは難しい。

 

イコモスの場合は文化遺産スペシャリスト、IUCNは自然遺産のスペシャリストだ。それぞれの住みわけがされているなか、自然と文化の密接な関わりを、ひとつの諮問機関だけで注目することは意外にも容易くない。

 

ここに縦割りの評価方法の弱点がある。

 

その証拠として、世界に1,121件存在する世界遺産のなかで、複合遺産はわずか38件にとどまるのみだ。

 

日本にも目を向けてみる。日本では4件の自然遺産が登録されているが、その評価に人と自然な密接な関わりに注目している物件は殆どない。

 

どの自然遺産も日本人による多大な努力が関与している。例えば、白神山地はもともと開発作業による遺産の弊害を恐れ、世界遺産の枠組みを活用して保護することによって、開発作業を止めることに成功した。

 

屋久島も現在では、検定による屋久島学など、地域住民と屋久島を繋ぐ事業を行っており、地域の祭りにも力を入れている。

 

これらは、自然遺産を例に挙げたが、それは文化遺産も同様である。自然あるところに人の文化が生まれた事例は数えきれない。

 

では、この評価の仕方に対して、どのような解決方法があるか。

 

それは、評価する側のプロセスを変更することが一番の適作だと考える。

 

多くの国が、自然遺産と文化遺産を別々の部門で管理している。日本も自然遺産は環境省文化遺産文化庁という具合に。

 

個々の締約国にその管理体制を変更することは余りに非現実的なため、諮問機関の評価プロセスを変えるしかない。

 

また、人と自然との間にある「共生」もしっかり評価するよう、意識を促すことも重要だ。

 

以上の理由から、縦割り評価を再度見直す必要があるだろう。