Yu's Tea Room

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京都アニメーション放火事件から見る日本人の団結力

 

昨日、誠に痛ましい事件が起きました。

 

京都に拠点を置く京都アニメーションが放火被害を受け、多くの死傷者を出した事件。

 

死者数は33人で、警視庁によると、これは平成期に起きて最多とのこと。

 

負傷者の数が36人なので、ビルのなかにいた人の半数以上が命を落としている、または火傷などで重篤状態ということになります。

 

あまりに衝撃的な出来事だったので、昨日から報道が毎時続いています。

 

Twitterでも、多くのアニメ業界関係者や著名人が追悼のメッセージを発信したり、京都アニメーションに対して支援のクラウドファンディングを立ち上げたりしています。

 

私もSNSやメディアでその状況を見ていると、ふと感じたことがありました。

 

「日本人の団結力って凄くね?」

 

日本人のこの気力の源泉は何なのか、自分なりに考えてみました。その結果、3つの理由が浮かび上がりました。

 

  1. 大規模な殺人事件だった・殺害方法が放火だった

  2. アニメーションという若者にとって身近な存在
  3. ソーシャルメディアの発達による発信力の拡大

以下詳しくレポートしていきます。

 

大規模な殺人事件だった・放火事件だった

まず平成期以降最悪の死傷者数・殺人事件だったので、アニメ好きなオタク達や業界に携わる方だけでなく、社会規模で大きな衝撃を与えました。

 

これがもし、死傷者がひとりやふたりだけなら、ここまで大きな報道はされなかったでしょう。

 

事件当日、Yahoo!ニュースやライブドアニュースでは殆どが京都アニメーション放火事件に関する記事でした。(国内のニュースの8割)

 

また、放火による殺害という点も話題になっています。話によると、螺旋階段から瞬く間に炎が燃え移り、数分で3階にまで炎が達したそうです。

 

以上の理由から、日本の報道メディアでこの事件は取り上げられ、日本人の殆どがこの殺人事件を知ることになったと思います。

 

2.アニメーションという若者にとって身近な存在

今回標的になったのは京都アニメーションという数々の有名作品を世に送り出してきた老舗アニメ制作会社でした。

 

涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん!」など、私は見たことありませんが、日本の若者(特に男)なら一度は聞いたことがあるタイトルでしょう。

 

そんな有名作品を作った会社ですから会社自体、知名度は十分にあります。

 

そして何より若年層に好きな人が多い「アニメ」というコンテンツに甚大な影響を及ぼしたことに、多くのヘイト(加害者に対して)が向けられたことは容易に想像できます。

 

アニメーション会社に従事する多くの人々が亡くなり、そのことにショックを受け、自分自身の心のなかで被害意識が生まれたのでしょう。

 

また、大量殺人によってアニメ業界に被害を及ぼすという前例にない出来事でしたので、その点も衝撃的だったのではないでしょうか。

 

3.ソーシャルメディアの発達による発信力の拡大

この事件を受け、Twitter上では「京都アニメーションの公式サイトから商品の購入をして貢献しよう!」とか「京都アニメーション制作のアニメを視聴して再生回数伸ばして貢献しよう!」などのツイートが拡散されています。

 

専用のハッシュタグも作られ、会社支援のクラウドファンディングも話題になっています。

 

私が思うに、今回の事件による日本人の団結力はこのSNSの力が大きいと思っております。

 

SNS(とりわけTwitter)やネットニュース見るのは若年層の方が多いですよね。つまり...

 

京都アニメーションを見たことがある、多くの若者を中心とした人々が、ネットを使って繋がり、一生懸命団結しているんです。

 

これってある状況に似ている?

この光景を見て、私は以前世界で起きていた状況に似ていると思いました。

それは2016年、韓国で起きていた朴槿恵元大統領に対するデモ活動です。

 

あのときの異常な韓国人の一致団結した姿に私はドン引きしながらも、「日本人と違って、韓国人はバイタリティあるなぁ。若い人々も政治のこと考えてるなぁ~」と思いました。

 

一方、日本の安保法案に対するデモはどうでしたか?あれは若者のデモ参加者は少なく、極めて一過性のものでしたよね。(大江健三郎さんなど、超超凄い大物が参加していましたが...)

 

今回の日本人の団結力も方向性は違えど、構図は当時の韓国と一緒のような気がするんです。

 

話が変わりますが、今日韓関係は最悪の状態にありますよね。ですが、今回の日本人の姿を見て、日韓もやっぱ同じ東洋人だなと思いました。

 

日韓関係、早く回復してほしいですね。日本人、特に中年や年配は冷静な対応で、テレビのコメンテーターのように論理的に語って下さい。

 

日本人の多くは、偏見や感情に任せてネットに書き込んでいる方が多いので。

 

さて、話を戻しますが、とにかく今回の事件で怪我された方が回復に向かうことを祈っております。

 

次は明るい話題が日本にくるといいですね。